河野太郎・高市早苗の命式 ~自民党2021年総裁選から

著名人の命式

安倍支配が続くのか?非主流派が巻き返すのか?

今回の総裁選は、9年間続いてきた安倍・麻生連合による政治支配(現主流派)が今後も続くのか?それとも安倍・麻生とは決別する反主流派が台頭してくるのか?という天下分け目の合戦になってきました。

岸田政権になれば(岸田氏自身の政治信条はリベラル寄りですが)実質的には裏側にいる安倍・麻生(2A)による傀儡政権になるでしょう。これまでの安倍支配がさらに続くことになります。(今回の総裁選は「岸田支持」で最初から安倍・麻生は動いています)

これに対して、河野太郎は安倍・麻生の流れからは少し浮いている非主流派の位置付けに近い。安倍・麻生が一番避けたいのは石破内閣ですが、その次に避けたいのは河野内閣でしょう。

現時点では石破氏が出馬しないことによって岸田vs河野の構図になってきました。

岸田を「傀儡政権」にして院政を続けたい現主流派の安倍・麻生ラインと、安倍・麻生ラインに反感を持っている非主流派が河野支持」でどうやら纏まって争うという構図になりつつあります。

安倍・麻生ラインの主流派に対して、石破派・二階派・竹下派などが非主流派です。

さらに当選回数3回以下の若手議員の多くは、衆院選で勝てる顔の党首になってほしいという議員心理から今回の総裁を選ぶため、今回だけは派閥トップの締め付けが機能しないでしょう。

となると、全国の党員票では知名度の高い河野氏が有利ですし、党内の多くの若手議員、石破派や二階派などの反安倍勢力がこぞって河野氏を支持すれば、下手をすれば1回目の投票で過半数を超えてくる恐れがあります。

安倍氏が高市早苗をわざわざ支援して出馬させているのは、河野対策の陽動隊にすぎません。

1回目の投票で、党員票や議員票が「河野太郎」に雪崩を打って集中すると困るからです。

票の分散を狙って「決戦投票」に持ち込むための陽動部隊として高市早苗という手駒を使っているのでしょう。

高市早苗さんに党内の保守票(タカ派)をある程度集めることで、岸田 vs 河野 の一騎打ち構図になって保守票までもが河野氏に集まることを避けよう(岸田氏はリベラル寄り=ハト派なので保守票は必ずしも集まらないだろう)という思惑なのでしょう。

1回目の投票で決着が付かず、岸田と河野による上位2名の「決戦投票」になれば、2回目の投票はほぼ議員票だけで争われるため「勝算あり」と見ているわけです。(1回目の投票で圧倒的大差で河野氏に勝たれると困るのです)

高市早苗さんの命式

2人目の候補、高市早苗さんの命式はどんなでしょうか。

月令を得ず、三柱に根を持たない日干無根の身弱です。

大運を見てみると、用神が旺じる運気は20~40代に終わっています

今は丁酉運ですから、さほど後押しを得られそうな運勢とは言えません。むしろ酉金で内部から脆く崩れやすくなる懸念があります。(丁火の印星に期待しても、この印星は日干己土を助けてくれる星ではありません)

高市氏自身は自力では20人の推薦人を集められませんでした。同じ党内の女性議員からの受けはあまり良くなく人脈も築いていません。(高市氏はゴリゴリの復古主義者=右翼思想の持主なので夫婦別姓や女系天皇には猛反対しています)

だからこそ、安倍氏が裏で支援して推薦人を貸して出られるように手配したのでしょう。

そして、安倍氏が支持を表明しても、高市氏は細田派所属ではなく、派閥から出た無所属ですから、細田派の議員がみんな高市さんを支持するとは限りません。手駒としてどの程度に有効なのか?はフタを開けてみないと分かりません。(全国の党員支持をどれぐらい集めるかも未知数です)

河野太郎さんの命式

3人目の候補者、河野太郎氏はどんな命式でしょうか。これがなかなかの曲者です。

この命式は、年月日の三柱だけでは何とも言えない命式です。出生時が鍵を握ります。

深夜ごろの生まれ(亥子の刻)とそれ以外の時間帯とでは全く違ってきます。上のように、夜生まれであれば、水星が大過した極身旺の命式に変わります。

しかし、その他の時刻(たとえば上のように朝昼生まれ)であれば、一転して身弱に近い命式にもなりえます。丑はそれ単体ではさほど水星として強くはありません。雑気の支です。

私の感じでは、どうも身旺の命式(夜生まれ)ではなかろうか?という気がします。身旺であれば、頭の回転が速く自信満々な言動を取るでしょう。

身弱であれば現在の運気はしんどくて渡っていけない運勢ですが、高官としてバリバリ活躍しているということはやはり身旺の命式だと見るべきではないでしょうか。(佳良な運気ではないにしても官殺の剋には耐えられるので

しかし、大運で用神の後押しが無いということは、総裁選で勝ったとしてもその後の政権運営は前途多難でしょう。ゴタゴタと厄介が多くて足を引っ張られる運勢に入ると言えます。

身旺の命式であるとすれば、頭は良くて能力はあっても、非常に冷淡で高慢という欠点が出やすくなります。パワハラ的な言動が度々報道されていますが、それはこの高慢さが裏目に出ているのでしょう。

また、天干に比劫が並び三比や四比になる命式ですから「変わり者」ですし、丑丑と地支に泥水が重々して沼地のような姿になっている(澄んだ水ではない)のですから、何を考えているか分からない不気味さがある人です。水智=考え方が偏っているとも言えます。

昔の総裁選で田中真紀子が、候補者の小渕恵三・梶山静六・小泉純一郎の3人を「凡人・軍人・変人」と言いましたが、今回の総裁候補は、岸田=凡人(官僚的)、高市=軍人(右翼)、河野=変人という位置付けでしょうか。

良くも悪くも、河野太郎が新総理になれば、自民党という箱の中は大いに掻き回されて大揺れになるでしょう。非常に流動化するだろうと思われます。

今の状況では、河野氏に有利な情勢のように見えます。

非主流派の石破派と二階派が裏で河野支持に回り、選挙の顔を気にする若手議員(小泉進次郎を筆頭とする)も河野支持になり、党員票でも河野人気がもともと強い(河野&石破連合になる)ということは、1回目の投票で過半数を超えてくる可能性があります。

そうなると、9年間続いた安倍支配政治は終わるでしょう。

安倍・麻生の求心力が低下して、党内力学が大きく変化して流動化していきます。河野太郎はその引き金(自民党流動化)を引く役割を担うことになる。

自民党を支配している現主流派(=古い価値観に縛られた右翼グループや官僚組織とベッタリ癒着している守旧派)と

比較的若い世代を中心とした新しい勢力(=復古主義の右翼思想には賛同していない改革志向派)や反安倍陣営が、岸田と河野に分かれて代理戦争をしているのが今回の総裁選です。

総裁選の結果によって、どちらが今後の主導権を握るのか?が大きく変わります。

安倍氏の今後の大運から考えても、これがキッカケで身内の内輪揉めに発展していき、最終的には党が分裂しそうな気配がします。

おそらくは、①古い復古主義を掲げる右翼派②リベラルな価値観に近い中道右派 という対立軸や、③官僚機構と癒着した守旧派(古い自民党の議員)と ④霞が関改革を掲げる革新派(若い世代の議員)という対立軸に沿って、古い自民党が割れていくのではないでしょうか。

昨年2020年は、西洋占星術の視点ではミューテーションと呼ばれる200年規模の大きな歴史の分岐点でした。コロナによって世界が大きく変化し、米国では政権や支配イデオロギーが転覆・変化しています。古い権威や体制(地の時代)が崩れ去って、新しい「風の時代」に変わる節目に立っています。(東洋占の視点でも「三元九運」が2024年に切り替わります)

おそらく、日本の政治も例外でなく、これまで支配してきた古い政党やイデオロギー(20世紀の右翼ナショナリズムや左翼マルクス主義)が滅びて、まったく新しい価値観が登場して支配的になるという大きな変化・胎動が動き始めているのでしょう。

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