ここ数年ドラマや映画でブレイク中の俳優さんですが、どのような生年月日なのでしょうか。
日干は丁火。弱ければキャンドルの灯火のような姿に、旺じて強ければ溶鉱炉や高熱のガスバーナーのような姿になるのが丁火。日干の強弱によってその姿と性質がまったく異なります。

この命式はいわゆる身弱に分類される命式です。ただし、天干に並ぶ星と地支に旺じる星がかなり違っていることがお分かりでしょうか?
月干に太陽の丙火があり身弱の日干をいちおうは助けています(癸水の剋から守っている)。外見的・表面的な印象(他人から見える部分)では、明るく活発・陽気・男性的なイメージを与えやすいと言えるでしょう。(この丁-丙は良い作用ばかりではありませんが)

しかし、その人の本質を決めるのは、表からは隠れていて見えない「地支」のあり様です。
この命式は「酉金」が主体になって丑辰の雑気を従えており、意外と金星への傾きが大きな命式です。(辰月は判断が難しいですね)しかも、天干には庚辛金が出ているわけではないため、表面的なお付き合いだけでは金星(財神)への傾き方があまり分かりません。

男性の場合に「財の星」は女性関係をも表します。身弱の命式で財星が多い(身弱の財星大過)ということは、女性問題や借金問題を起こしやすい命式であるということ。
表からは分からないけれども、裏では女の子大好き人間で、女性にかえって苦労をさせられやすい人です。しかも、女性問題とお金のトラブルが連動しやすいという特徴があります。
この命式は、天干には(三柱で見る限りは)庚辛の財星が出ておらず、地支の中だけで酉辰の支合、酉丑の金局半会で財神が密かに連合しています。

天干に出ておらず地支に隠れて旺じているということは、最初から世間の目に他人から明確に分かるような露骨な形では女性問題や借金問題が出てこないということです。
見えにくい水面下で(局や支合が複雑に絡み合い)秘密の女性関係が多発しているのが、このような命式の特徴です。

しかし、天干に「庚辛の財星」が巡ってくるような後天運のタイミングになれば、ややこしい絡み合った女性関係がにわかに発覚(露見)します。地支(内部)に隠れていた要素が、外部の人目につく所に顕れてくるのです。2020年は庚子年、2021年は辛丑年ですから、天干に庚金・辛金が巡ってきました。


以前に書いていた過去ブログで、そうした女性問題の露見が2020年頃に起きるだろうと予測していたのですが、やはりその通りの事象を起こしてしまったようです。本人自身もこれらの件によって好感度が急落してバッシングを浴びていることを自覚はされている様子。

この命式は「身弱」であり甲木や火星(巳午未)を用神(開運の星)とします。しかし、かなり早い10代前後から寅卯木や甲木の用神が後天運で回ってきました。しかも、甲寅・乙卯は「専旺干支」と言って純粋な混じり気のない木星です。その星の作用は明確かつ甚大です。

これが10代後半から一気にブレイクして人気俳優になったことを後押ししていたのでしょう。しかし、そのとても良い大運も25才までで終わっていて26才からは急激に身弱の悪運に転じます。
本来ならば、お仕事に挫折したり、降格されたり邪魔されて足を引っ張られたりが起きてもおかしくはない運気に入っているのですが・・
しかし、昨年も主演を務めたドラマや映画や舞台はどれも盛況で、特に大きく運勢が崩れていく様子は出ていません。なぜなのでしょうか?
それは、このような「特殊な大運の巡り方」に理由があるのですが、それについてはまた別の記事で。