丙火の性質 -四柱推命の十干論

十干論(基礎)

丙(ひのえ)は陽の火太陽です。

丙火の基本的な性質

(1)明るくオープンで公明正大

太陽は善人にも悪人にも分け隔てなく光と熱を届けます。

同じように、丙火の人は基本的には明るくて楽天的で朗らかであり、陰湿なところがなく誰にでもオープンに接して、その公明正大さや寛容さが持ち味(長所)とされます。冬月生まれはやや例外があります。陰険暗い人もいます)

持ち前の明るさと熱によって、周囲全てを照らして明るく楽しくさせ、希望や夢を持たせることによって評価を受けることができるのが丙火の特性です。

以上の性質から、公的分野(政治・法律)、放送・メディア事業、エネルギー産業、航空業界などに適性が高い傾向があります。

(2)移り気で集中力や持続性がない

丙火のマイナス面は、持続性・継続力・集中力の欠落です。

お天気屋という言葉あるように、東から西へ常に動き回り、片時も静止していないのが太陽ですから、丙火の人は落ち着きが無く、飽きっぽく、物事に継続性や持続性がありません。

ですから、言い換えると、コツコツ型の緻密さや忍耐力を要求される職種にはあまり向きません。

(3)激しさ不安定さを内包しています

火星の特徴は旺じれば「猛烈な熱と激しさ」を持つことです。

五行の火は、感情面では「怒り」「焦り」につながります。丙丁火で身旺となると、この怒りや焦りのコントロールが非常に難しい癇癪持ちな人が多いです。

皆さんの周りで、自分の思い通りにならないとすぐに怒りをぶちまけるような人はいませんか?もしかしたら丙火の身旺かもしれません。

旺火に水を掛けるとどうなりますか?(天ぷら火災)

しかし、このような猛火となっている命式に、後天運で「壬水」がやって来ると・・・水火で激しく争ってかえって大爆発します。これを水火激沖と言います。

火と水が並び立って直接に競い合うような構造を持っている丙丁火の命式は、もともと不安定さや激しさを内包している人と見ます。

火の特徴は、どれだけ猛烈に旺じていても、水火で激沖すれば大爆発した後に一瞬にして消える可能性があることです。スパークして派手に火花を散らして一瞬で燃え尽きるということが多々あります。

それだけ火星は「旺じれば旺じるほど扱いが難しい星」なのです。

丙火にとっての良い五行・悪い五行

(1)「自身の根」か「甲木」

身弱で日干が弱ければ、丙丁火の「根」となる巳午未より先に「甲木の印星」を必要とする場合があります。

(自然界の姿において、森林の樹木によって太陽の火が生じられるわけではありませんが、森林は氾濫した水を吸い上げて水量をコントロールすることで不安定要素を低減する働きをします)

身弱でも甲木の印星&自身の根があれば、精神的にも安定しやすく、火力(明るさ)が安定します。コツコツと根気を持って物事を続けることが可能になります。

甲木を先に使うべきなのか?根となる地支が先なのか?または同時に無ければ効果が乏しいのか?といったことは、命式の干支配列置かれた季節との関係性で決まってきますので一概には言えません。

(2)強い場合は「庚金」で温度調整します

身旺で日干が猛火になっている場合には、庚金を使って温度を下げるしか方法がありません。燃え盛る溶鉱炉に付いていてる調整バルブがいわば「庚金」の冷却作用です。

庚金は火の温度を調整する金属性の制御弁

「ちまたの四柱推命」で多々誤解されていますが、丙火(太陽)は湖水(壬)に照り映えて美しい風景となるため「壬水」が最たる用神となると言われています。

しかし、実際には「丙火」の命式において、「壬水の官殺」が直接に用神に取れるケースはほぼ皆無です。「壬水」は最たる用神にはなりえず、補助的な吉作用しかしない星だと考えて下さい。

(3)「戊己土」は最悪の星

甲乙木にとって最悪の星の1つが「土」でしたが、丙丁火にとってもやはり最悪の星は「土」です。

というのも、土の星は土以外の五行」(甲乙丙丁庚辛壬癸)にとってあまり良い作用はしてくれません。(ただし戊己日生まれの人にとっては土の星は何の害もありません)

戊己土が来ると、太陽が岩山に覆われたり、砂塵で遮られたり(日食と同じ作用)するわけですから、持ち味である「明るさ」(光)が覆われて遮られます。日干の働きが阻害されて全く世の中の役に立たなくなります。

ちまたの四柱推命では、身旺であれば「漏らす星=土の食傷」が「吉」となる、と書いてある本が多いのですが、実際には身旺か身弱かにも関わらず、土の星は常に悪作用を及ぼします。

命式内に戊己土が無い人でも、やはり大運で戊己土が巡ってくると(特に戊午・戊戌・己巳・己未などであればなおさら)それまでは正常だった人が急に異常な言動をして世の中から干されたりといった不良な事象を起こしやすくなります。戊己土の悪作用がどのぐらい被害を及ぼすかは命式の構造によっても個人差があります。

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