甲木の性質 ~ 四柱推命の十干論

十干論(基礎)

十干1つ1つの性質はいろんな角度やレベルで語ることができますが、ここでは大まかなイメージを書いていきます。

日干が「甲木」の人は

甲は 樹木です。丘に生えた背の高い杉 をイメージしてください。

(1)向上心と競争心に富む

しっかり自立して天に向かってどんどん成長していく姿から、真っ直ぐに歩む、向上心があり努力を惜しまない、周りから立派だと仰がれたい、プライドがやや高い、といった気質が生じます。

背の高い丘の上の一本松が、旅人にとっての道しるべとなるように、周囲から仰ぎ見られ「目標とされる」ような抜きん出た存在になることを喜ぶのです。

(2)真っ直ぐに生きたい人

甲は乙と違って裏表が無いストレートな性質です。性格的にもストレートです。特に命式に寅卯を持つ人ほど、この一本気な気質が強まります。

一方で、陰干の乙木には甲木のような武骨なストレートさはありません。むしろ、命式によっては陰湿さや姑息さの方が目立ちます。これが陽干と陰干の性質の違いです。

(3)陽干だけど「弱さ」を内包している

甲木は陽干ですが、陽干の中では「最も繊細で弱い星」です。強気に見えても、精神を病んだり、神経を痛めやすいのが甲木の特徴。庚金に切られることや、戊己土によって生命線の水星を潰されることを最も恐れます。

どの十干も「自分の五行」の部位が(身旺でも身弱でも)病気になりやすいのですが、木星の場合は「頭部」「頸椎」「神経」「精神」「肝臓」に弱さが現れます。脳梗塞、頸椎損傷、ノイローゼ、不安症、肝臓病などは甲乙日生まれの罹患率が高いです。


ただし、同じ甲木であっても春夏秋冬でまったく姿が変わってきます

例えば、冬の木陰鬱に物事を暗く考えて委縮しやすく積極性や活力に欠けます。

健全な自立心や主体性を発揮しにくく、とことん環境と周囲に流される一方、他人ばかりを当てにして依存して生きようとする主体性の乏しい傾向性が強まります。(氷河に押し流される流木と同じ姿)

これらはほんの一例ですが、同じ甲木であっても、どの季節に生まれているか?によって驚くほど性質が異なってきます。「十干の性質」を学ぶということは、春夏秋冬のそれぞれの季節において十干がどのような姿・性質になるのかを知るということです。


「甲木」にとって良い五行と悪い五行

甲木にとって、必要な五行(十干)と好ましくない五行(十干)の概要について見てみましょう。

まず、命式のどこかに日干の根となる「寅卯」があることが「自立」できる条件です

根がない樹木はすぐに倒れます。主体性や自立心が無くなります。しっかり自立して高く伸びているからこそ「杉」は材木として役立つわけであって、自立性が無い無根のひょろ木ではなかなか成長せず、世間からも有用性が認知されないでしょう。

太陽の「丙火」雨の「癸水」のバランスがきわめて重要です。甲乙木にとって現実の事象の良し悪しを握っているのは「水火のバランス」です。もちろん火も水も多すぎるとかえって害となります。だからこそのバランス論です。

木星は水火との相生関係を好み、土金との剋関係を嫌う

まったく必要としない=あると有害になる五行「金と土」です。

甲木は陽干ですが、生物・植物ゆえに繊細で弱く、庚金に切られることを忌みます。庚に強力に剋されるとたいてい神経を痛めて精神を病みます。

さらに、戊己土が天干に多い戌未辰が地支に多く重なることも嫌います。下手に命式内にあれば害をなします。(財に固執して財によってかえって苦しみます)

地支に辰丑未戌が1つあるぐらいなら許容範囲ですが、もともと無い方がよいのです。

ちまたの四柱推命本には「植物は土に根を張るので、土支があるほうが良好です」と書いてあるものがありますが、必要な根とは寅卯のことであって、土支のことではありません。

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