命式の構造-四柱・天干・地支・定位

命式の構造

四柱推命において、命式を分析するために必要な基礎知識をまず覚えましょう。

命式の「8つの文字」にはどのような構造があるのか?

それぞれの文字に役割の違いがあるのか?といった「命式の構造」について学びましょう。

命式の構造 - 天干と地支

命式の「8つの文字」は、上下で2層に分かれます。

上の層を「天干てんかん」といい、下の層を「地支ちし」と言います。

上の命式だと、上の段にある戊・壬・庚・辛の4つが「天干」です。

下の段にある申・寅・寅・丑の4つが「地支」です。

また、原命式は横ラインで見ると「4つの部分」に区切られます。

左から、時間の柱(時柱)、日の柱(日柱)、月の柱(月柱)、年の柱(年柱)の4つです。

時柱、日柱、月柱、年柱じちゅう、にっちゅう、げっちゅう、ねんちゅうと呼ばれます。

ちなみに、なぜ左から右に並ばないで、右から左に年月日時が並んでいるのでしょうか?

日本の四柱推命界では、四柱推命が広まった戦前や昭和初期のころの風習が根強く残っているためです。だいたいどの書籍やテキストでも通例・慣例として、なぜか右読みで命式や大運が書かれます。

(私個人としてはもういい加減に現代のデフォルトである左読み方式に合わせるべきだと思っていますが、業界全体がその慣習でテキストを再生産し続けているのでなかなか改まらないでしょう。四柱推命や易占の文献はどれも昭和の遺物です。)

1つ1つの「柱」の意味

縦のラインである「○柱」と、横のラインである「天干と地支」を組みわせて、8つの文字1つ1つの呼び方が決まっています。

月柱の天干は「月柱天干」または略して「月干げつかん」と呼ばれます。月柱の地支は「月柱地支」または「月支げっし」と呼ばれます。

ほかの柱も同様です。日柱の天干は「日干にっかん」と呼ばれ、日柱の地支は「日支にっし」と呼ばれます。

こうした1つ1つの文字の呼び方は、推命学の世界では知っておくべき常識ですので覚えておきましょう。どのテキストを読んでも、普通に「月干」がどうの、「日支」がどうの、「月支」がどうなので、といった記述が溢れています。

上の命式では、月干が庚、月支が寅、日干は壬、日支は寅、年干は辛、時干は戊、といった感じですね。それぞれの位置(文字)の呼び名を覚えましょう。

この8つの文字、4つの柱、天干や地支には、それぞれの固有の意味合いや役割があります。単純に8つの文字が同レベルに並んでいるわけではないのです。

それぞれの部位の役割「定位」と言います。

まず、右から左に向って年・月・日・時という時間の流れが存在しています。

「年柱」は「生まれてから成人するまで」の期間、幼児期・少年期を中心に示している部位です。また、場合によっては先祖や親族など家系のルーツを示すこともあります。

つまり、この年柱にある五行(天干・地支)は、成人するまでは強く作用しますが、成人後にはその作用がだんだんと薄れていきます。「有効期限」のようなものがあるということです。

ということは、年の柱に「悪神」となる五行が固まっている場合は、おそらく成人するまでの幼少期の運勢が非常に不遇であったことが推測されます。

一方で、年の柱に「用神」となる五行が存在している場合は、成人するまでは用神が効いているのである程度は運勢的に守られていたであろうと推測できます。

しかし、成人後にどうなっているかは、他の柱や後天運(大運)を見ないと分かりません。

いちおう年柱=幼少期、月・日柱=中年期、時柱=晩年期と言われますが、時間の推移と後天運については、別に述べる「大運」という10年刻みの後天運のほうが絶対的指標になります。年月日時の4柱の流れは補助的・参考的に見ておくとよいでしょう。

「月柱」と「日柱」は、20才~60才ぐらいまで約40年間ずっと強く働く命式の「中心的な部分」です。その人の運命全体に多大な影響を及ぼす中核です。

月の柱どの季節なのかを司っている部位であり、月支が「どの月なのか」を示しています。

この「月支」「春夏秋冬の季節」を示し、何の五行が最も強くなっていて、何の五行が最も衰微しているのか?を示している超重要な地支です。月支はほかの地支よりも3倍以上の力量を持っています。

上の命式では、月支=「寅」ですから、季節は芽吹きの春であり、木行が最強になり、土行が最弱になることが、この「月支の1文字」だけでも分かります。

「日柱」については、その人自身を示す柱です。

「日柱の天干」=「日干」その人自身です。

上の命式では「壬」がこの方自身を示します。「壬」は陽の水ですから、この人自身は「水属性」で川や海のような流動性の強い水の気を持っている人であると鑑定するのです。

一方で、日柱の地支=「日支」は、この人の伴侶や配偶者を示しています。

日支に「用神」が入って良い作用をしている人は、良縁に恵まれやすく、配偶者が助けになる人です。

日支に「悪神」が入って凶作用をしている人は、悪縁の方が多く、無意識に相手を選ぶと運勢上よろしくない相手ばかりを選びがちです。日支が示すのとは正反対の相手を意識的に探す必要があります。

最後の「時柱」は、時間の流れからだと、だいたい50才以降の後半生や晩年運を示すと言われます。

ただし、実際には老齢や晩年にならないと全く作用しないわけではありません。

「月の柱」などに比べると、その作用が表立って見えにくい分かりにくい傾向があるのが時柱ですが、20代や30代であっても作用は確かにしています。無視はできません。

「時支」によって方局といった「地支の特殊な結合」が成り立っているケースや、超強力な「専旺干支」の悪神・用神が「時柱」に居座っているケースもあります。

なので、出生時刻が分からない=「時柱」が分からない場合の、年月日の「三柱推命」では正確さが落ちるのは確かです。なるべく正しい出生時刻を調べて下さい。

ただし、出生時刻が不明ならば占えないか?というとそんなこともありません。年月日だけの「三柱推命」でも70%ぐらいの蓋然的な運勢の流れを読むことが可能です。

なぜならば、命式において「運命の中核」となっているのは「月柱」と「日柱」だからです。

特に季節を司る「月支」が他よりも格段に強い力量を持っていることから、年月日の三柱だけ見ても、五行の力量バランスの大枠はすでに決定しています

日干が身旺なのか身弱なのか、何が悪神であり何が用神となるのか、といったことは三柱だけでも推理できるのです。

残りの「時柱」1つだけで大勢が全部覆されるなんてことは通常はそうそうありません。

なので、出生時刻が分からず、三柱推命になってもある程度の蓋然性で運命の大枠と推移は分かるというのが四柱推命のメリット・優位性です。

他の命占では、西洋占星術でも紫微斗数でも、出生時刻が分からなければ、著しく鑑定精度が落ちて具体的なことが分からなくなるか、紫微斗数では作盤自体ができません。

それに比べると、四柱推命では出生時刻が分からなくても、運勢全体がかなり推理でき、10年ごとの後天運(大運)も分かるので、非常に使い勝手が良い命占であると言えます。

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